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事業について

京都精管株式会社が製造しているのは、「精管」という社名にもあるように精密パイプです。当社が製造するステンレス製のシームレス管はメーカーが少なく、ニッチな分野といえます。しかし当社の製品は住宅や食品など私たちの生活に直結するさまざまな分野で使用されており、さらには自動車や航空機、宇宙開発といった先端科学の分野でも欠かせないものとなっています。
自分たちが作った製品が社会を支え、動かす。そのことに社員の一人一人が高い意識と誇りをもち、日々の仕事に取り組んでいます。

各製造工程

京都精管の製品は、多くの工程によって生み出されていきます。
より深く私たちの仕事を知っていただくために、
それぞれの工程を簡単に紹介します。

01

切断

これから製品を作り始めるにあたって、材料を適切な長さに切断します。全ての工程の基礎となる、ものづくりの第一歩です。熟練のスタッフがひとつずつ手作業で切断します。

02

口巻き

引き抜き作業をする際にパイプをつかみやすくするため、専用の機械を使ってパイプの先端部分に加工をするのが口巻きです。正確な引き抜き作業のためには、この口巻きによる下準備がとても重要です。

03

パーカ潤滑

「パーカ」とは、石鹼液のことです。材料にこのパーカをつけることで、次の工程であるパーカ引きの作業をしやすくします。いわば、京都精管の強みでもあるパーカ引き作業の下準備です。

04

引き抜き

引き抜きには、「パーカ引」と「油引」の2種類の工程があります。引き抜きとは、専用の機械を使ってパイプを引き抜き、製品を作る作業です。高精度である京都精管の強みを実現するにはいかにまっすぐ引くかが重要なので、熟練のスタッフが金型を選んでスペーサーという当て板を使い、最適な環境を工夫して作業します。「パーカ引」にはパーカと呼ばれる石鹸液を使い、このパーカに代わって油を使用するのが、「油引」です。

05

洗浄

専用のクレーンを使ってパイプ製品をきれいに洗浄します。クレーンをうまく操作して左右の高さを変えながら内部に洗浄液が行き渡るように工夫するのも、熟練の技です。この工程で製品をきれいにすることにより、熱処理の不具合や後工程で傷がついてしまうことを防ぎます。

06

熱処理

熱を加えて金属を軟らかくする作業です。業界では「焼き鈍し」と呼ばれることもあります。重いものを運ぶ作業が含まれますが、専用のクレーンがあるので力自慢の人でなくても大丈夫です。

07

出荷前仕上げ作業

■面取作業
切断したままだとパイプの端面にバリがあるため、面取作業を行って角を取ります。
■ 矯正
出来上がった製品に曲がりがあれば、この工程でまっすぐに矯正します。機械を使う方法と手作業による方法がありますが、手作業が主となります。それぞれを使い分けながら「まっすぐであること」をチェックして、そうでなければ矯正します。
■ 検査
製品が出荷される前の最終工程です。完成した製品の品質を検査して、不良品がないかを入念にチェックします。

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